2025/08/02 00:24

【はじめに】

最近、AIの話題を聞かない日はありません。
便利で、速くて、答えもくれる。
疲れてるときなんか、つい頼りたくなる。

実際、僕もさっきまで飲みながらAIに話しかけていました。
なんだろう、ただ相談したかったというより、
この夜に意味を持たせたかったのかもしれません。

──

【昼〜夕方:写真に“整ってない空気”をのせる】

この日は、昼過ぎから夕方にかけて自宅で物撮りをしていました。

最近どうも、撮影ブースを組んで白背景で整えるっていう“いかにもECな写真”が、身体に合わなくて。
もちろん綺麗に撮れるし、信用も得られる方法だとは思うんですけど、
どこかで「これ、俺のUnsenaか?」って引っかかってしまう。

だから今日は、ベランダの光や部屋の自然な影を使って、
生活の中にある空気ごと写し込むような撮り方をしてみました。
ムラもあるし、手間もかけすぎず、でもどこか“今の自分らしい”って思えるものにはなった。

けど、なんとなく、ほんのり腑に落ちてない自分もいた。

まわりを見れば、一眼で綺麗に撮って、ECで結果を出してる店がたくさんある。
「これが自分だ」と信じたくてやってるんだけど、
正直言えば、自分の写真が中途半端に見える瞬間もある。

たぶん、どこかで無理やり納得しようとしてたんですよね。
「まぁ、これが今の自分やろ」って。

でも、違和感は少し残ってた。
それでも作業はひと段落してたし、「アップは明日にして、とりあえず飲みに行くか」って流れになった。
いや、なってしまった、のほうが正しいかもしれません。

──

【1軒目:ただのごほうびのつもりだった】

入ったのは、わりと馴染みのある居酒屋。
今日は物撮りしたし、よくやったなって意味も込めて、軽く一杯。

冷えたビールが五臓六腑にしみる感覚、
「こういう時間があるからやってられるんだよな」なんて思いながら、
小さな満足感に浸ってました。

たぶんこの時点では、まだ余裕あった。
「あした出品すればいい」って。
でも、夜はここで終わらなかった。

──

【2軒目:崩れ始める】

2軒目に入ってから、急にしんどくなってきた。
さっきまでの満足感がスーッと引いていって、
代わりにやってきたのは、「ほんとにこれで大丈夫か?」って感覚。

SNSをちょっと見れば、
「出品完了」「売れました」「今日の新作はこちら」って言葉が並んでて、
自分だけ立ち止まってるような気がしてくる。

そこで、なんとなくAIに話しかけてた。
別に“正解”がほしいわけじゃなかったけど、
「この夜を無駄にしてない気持ち」が欲しかった。

──

【ワンカン(3缶):ぐずぐずの中に問いが残る】

そのあと、友達から連絡がきて、
コンビニ前でワンカンすることに。
のつもりが、気づいたら3缶空けてた。ベロベロ。

言うまでもなく、崩れてた。
頭は回らないし、身体は重いし、
酒に飲まれるとはこのことってやつ。

でも不思議と、その中でも問いだけは残ってたんです。

Unsenaって、自分にとってなんなんだろう。
このスタイル、本当に信じて続けていけるのか。
こんなペースで、自分は何か残せるのか。

問いだけは、なぜか最後まで酔わなかった。

──

【まだ飲んでるし、まだ迷ってる】

明日、1本出品します。
たった1本。でも、たった1本だからこそ、今の自分に意味がある。

売れるためじゃなく、問いを形にするために出す。
ちゃんと迷って、ちゃんと立ち止まって、
それでも「もう一杯だけ」みたいな気持ちで、明日もまたECに向き合う。

Unsenaのやり方は、不器用で、見栄えも良くない。
でも、誰よりもちゃんと“何かと向き合ってる”って信じてる。

気づけばグラスは空になってたけど、
問いだけは、今も机の上に転がってます。

まだ飲んでるし、まだ迷ってる。
そして、明日になっても結局出品しないかもしれない。

そもそも、自分のことが一番信用できないし、
まわりと比べたら、まだまだ足りないと感じることのほうが多いです。
きっと、人からの評価も、社会的な信用も、地位も名誉も、
そんなにあるわけじゃない。

それでも、自分ができることを信じて、貫いて、やっていく。
その繰り返しが、人生なのかもしれません。

またやるよ。ちゃんと。
たぶん。
それじゃ、また明日。